昼の美酒に酔う
ヴァレンタインの季節が今年も来た。
NewYorkにいる妹の情報によれば、彼の地ではこの日は男性から女性に贈り物をする日だそうだが、嬉しいことに日本では、今のところ男性が女性から贈り物をもらえる貴重なセレモニーの日となっている。とはいえ、元来キリスト教国ではないわが国において、これは主に商業主義丸出しのイベントであり、現に今年辺りは「逆チョコ」なる風潮(これも商魂たくましいコマーシャリズムの戦略であろう)もあるのだから、来年はどうなるか分からない。
さて、今年もいただいた。今年はたまたま、14日が週末であったので、チョコレートを一緒に買いに行き、自分で好きなチョコを選ぶという光栄に浴することができた。
午後から、横浜のそごうに出向いてみると、まぁ予想されたこととはいえものすごい人だかりである。地下の売り場に足を踏み入れると、このときとばかり、入り口周辺は軒並みチョコレート売り場と化している(笑) どのショーウィンドウも人が群がっていて、どんなチョコレートがあるのかを見るのも一苦労だ。
散々迷った挙句、
アンリ・シャルパンティエ(HENRI・CHARPENTIER)という店で、「パールデュオ(BARREDUO)」というチョコレートを買ってもらった。
いろいろなフレーバーのサブレの上に、ブラックチョコレートやミルクチョコレートが載っている。箱を開けると、サブレの香りが大挙して押し寄せるがごときである。食べる前に、まずは香りで楽しめる。オレンジ、ヴァニラ、シナモン、あるいはココアなど。この段階では、様々な香りが渾然一体となっているが、だからといって特に嫌なものではない。
特にオレンジフレーバーのサブレにミルクチョコレートの組み合わせは、秀逸であった。ミルクチョコがとろけた後で、ふわりと口の中にオレンジが香る。チョコレートとオレンジの香りは、最高の組み合わせだと思う。オレンジピールの入っているチョコは昔から大好きなのである。
もちろん他のフレーバーもいずれ劣らぬ出来である。シナモンにブラックチョコもいいし、何よりも「いろいろな味が楽しめる」のが素敵なのである。こういった「お子様ランチ」的発想は、私的には大好きなのだ(^^♪
余談だが、「逆チョコ」なる言葉に乗って(別に「乗せられた」とは思っていない。そこまでコマーシャリズムの権化に成り下がるつもりもないので……)、以前もらったことのある
霧笛楼の「モトマチの石畳」という生チョコを買った。元町の老舗フレンチレストランでもあり、以前自分でも味わったことのあるものだから、味には間違いはない。石畳という名前のとおり、四角い生チョコにココアパウダーをまぶした様は、古いレンガ造りの石畳を見るようで、ビジュアル的にもすばらしい。
ココアパウダーの苦味と洋酒の薫るチョコレートの組み合わせは、大人の贈り物としては最適だと思う。味は濃厚だが、口どけはよいのでしつこい感じはしない。
で、チョコレートを買ってもらい、せっかくなのでランチでもということになった……
「そごう」にいたので、そのまま10階にあるレストラン街へと足を運んだ。最近は何かと忙しかったこともあり、ここに足を向けるのも久しぶりである。
相方に奮発してもらい、イタリアンレストランの「
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