名古屋の名店がここに！

　昨日、家の近くにある「コメダ珈琲店」に行ってきた。お昼を食べようと思った時に、近くにあるのを思い出したのである。
コメダ珈琲は私が生まれた名古屋発祥の、名古屋ではかなり有名な喫茶店チェーンなのである。

　ところで名古屋では（最近では全国的に有名な話だが）、朝、老若男女ともに喫茶店に行く。関西の人々が一家に一台、たこ焼き器を持っているように、名古屋人たるもの一人一軒くらいは行きつけの喫茶店を持っている。それくらい、どこにでも喫茶店はある。
多くの喫茶店では、朝いちいち「モーニング」などと注文しない。コーヒーを注文すれば、自動的にトーストとゆで卵くらいは付いてくるからである。
常連ともなれば、座って新聞を読んでいれば、自動的にモーニングセットが出てくるのである(笑)
　モーニングの時間帯以外に入っても、コーヒーにはかならず小さな「おつまみ」が付いてくる。それは袋に入った「柿ピー」のようなものであることが多いが、店によっては常時ゆで卵がついてきたりもする。いずれにせよ、何もコーヒーにつけないのは名古屋的には「モグリ」である(笑)

　さて、私の地元のコメダ珈琲ではそんな名古屋の伝統は生きているのであろうか。
　行ってみると店の佇まいは、カジュアル感と落ち着いた感じがいい具合に融合している感じだ。ログハウス風に造られた店は、まだ建ってからそれほど時間が経っていないからであろうか、清潔感もあり落ち着いている。ド・●ールやスター●●クスのような喧噪さはほとんど感じられない。
そして何よりも、名古屋の伝統ともいうべき新聞や雑誌がたくさん置いてある(笑)　それも店を入った正面に置かれていて、整然と並べられているので店の雰囲気を損なうこともない。横には子供向けの絵本なども並べられている。
　もちろんお気に入りの本を持っていっても、落ち着いて読めるだろう。ド・●ールなんかでも時間があると本を読んでいるが、時間帯によってはうるさくて読書どころではないこともある。私はうるさいのは嫌いなたちなので、やはりこのコメダの雰囲気がありがたい。

　私が行った時間には、もちろんモーニングサービスの時間帯はとうに過ぎているので、コーヒーとは別に食事をオーダーした。三人で行って、それぞれハンバーガー（横のピザの皿と比較していただければ大きさがわかるだろう。ちなみにこのボリュームで380円也）、ピザ、照り焼きチキンサンドをオーダーした。ピザが最もボリューム的にはノーマルだが、いずれにせよランチとしては十分すぎるほどの分量である。
　クリームソーダのグラスがブーツの形をしているのも面白い。子供にも受けそうな感じがする。
　今回はオーダーしてないが、名古屋名物「小倉トースト」なるメニューもある。マウンテンという名古屋の抹茶パスタなどの奇抜なメニューで有名になった喫茶店の陰で、ややマイナーになってしまった感はあるものの、小倉トーストは名古屋の立派な名物料理と言っていいと思っている。小倉トーストはいわゆるバタートーストの上にあんこを塗って食べるものであり、甘党には自信を持ってお勧めできる。もちろん私も大好きだ！

　写真では分かりにくいかもしれないが、コーヒーのカップも普通の店よりも若干大きめで、この微妙な「お得感」こそが名古屋発祥の店であることの真骨頂であろう。他の地域よりも圧倒的に喫茶店の数が多い名古屋では、このようなサービス競争に生き抜かねばなかなかやっていけないのだろう（と思う）。店員の接客も（私が行った店は）良いので、ちょくちょく行ってしまいそうである。
　暑い夏になったら、お気に入りの本でももって涼みに行こうかな、なんてことを思っている。さて、今日も暇だしちょいと行ってこようかな～^^;
（了）